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TrueTypeフォントと仮想フォントについて

本書はWindowsとLinuxの両方を対象としている都合上、一方のOSにとって必ずしも必要とはされない作業まで含まれている箇所があります。p.318以降で解説しているTrueTypeフォントの追加はその一例で、dvioutのみを使用するかぎり仮想フォント(拡張子 *.vf)を生成する必要はありません。dvioutのプロパティを変更し、 tfm(jfm)ファイルの設定を行なえば、TrueTypeフォントによる多書体化が可能です(参考:p.308、310)。

しかし、dvips(k)はWindowsでも利用できるということ、PostScriptファイルから PDFファイルを作成(Acrobat Distillerを使用)するユーザーも存在することを考慮すると、Windowsで仮想フォントを用意する意味がないわけではありません。たとえば、PSフォントの有無などの事情からPS→PDFの処理はMac OS上で行なう、といったことが考えられるでしょう。そのため、本書では敢えてWindows用仮想フォントのインストール手順も解説しています。なお、Linuxではdvips(k)を利用してPSファイルを得ることが一般的であり、TrueTypeフォントを利用した多書体化の際には仮想フォントを用意する必要があります。



平成12年10月17日